2018年09月25日

国際疾病分類の改訂~健康・医療・介護データの蓄積に期待

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子

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■要旨

2018年6月、WHO(世界保健機関)が国際疾病分類の第11回改訂版(ICD-11)を公表した。1990年の改訂(ICD-10)以来の大改訂である。

日本では、「ゲーム障害(Gaming disorder)」が正式な病気として登載されたことで注目されたが、それ以外に東アジアの伝統医学が追加されたほか、詳細な病態を把握するためのコードの追加などの大きな変更がある。

本稿では、改訂の概要と、日本での利用について紹介する。

■目次

1 ――― ICDとは
  1|ICDは、様々な国や地域の死因や疾病を把握するためのもの
  2|第11版の実用化は2022年以降
2 ――― ICD-11の特徴
  1|章立ての組み直しによる追加・変更
  2|疾病分類の新設
  3|生活機能評価の導入
  4|詳細な病態を把握するための仕組み
3 ――― データの蓄積と活用の視点から
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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

村松 容子 (むらまつ ようこ)

研究・専門分野
健康・医療、生保市場調査

経歴
  • 【職歴】
     2003年 ニッセイ基礎研究所入社

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