2018年08月02日

中小企業の「生産性革命」~IT導入・利活用は進むのか~

中村 洋介

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■要旨
 
  • 少子高齢化による人手不足や、技術革新を通じた急速なデジタル化が進む中、日本企業の「生産性革命」の必要性が叫ばれている。その流れは中小企業にとっても例外ではない。
     
  • 生産性向上や人手不足への対応に向けて、IT導入・利活用の必要性が増している。一部の中小企業では、既に積極的なIT導入や利活用を通じた成果が見られている。しかしながら、中小企業全体としては取組みが進んでいるわけではなく、ITに明るい人材・経営者が少ないことも一因となっている。
     
  • 政府も、中小企業の生産性向上、IT導入・利活用に強い課題意識を持っている。2018年6月に閣議決定された成長戦略「未来投資戦略2018」でも、中小企業のITツール導入促進に関する新たな目標値が掲げられた。
     
  • 中小企業やその経営者にとっては、ITへの感度を高め、積極的に導入し活用していこうという姿勢が、これまで以上に求められる。「(良い意味で)身の丈にあった」IT技術やサービスを導入していくことが、まずは重要だ。また、自治体等の支援機関、税理士・会計士等の士業関係者、地域金融機関といった「中小企業のサポーター」にも、ITに明るい人材が増えていくことを期待したい。

■目次

1――はじめに
2――中小企業の生産性、IT導入をめぐる現状
3――中小企業の生産性革命が実現するには
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