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『SDGsウォッシュ』と言われないために~「SDGsの実装化」に向かう日本企業のグッド・プラクティス~

客員研究員 川村 雅彦
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- 2015年9月、国連においてSDGsが採択から2年半が経過した。この間、日本企業はSDGsに対してどのような取組をしてきたのであろうか?
- 今ではあまり聞かなくなったが、「greenwash(グリーンウォッシュ)」という言葉がある。これは、企業が環境問題に本気で取り組む気もないのに、あたかも環境に配慮しているかのように見せかけることである。
- 最近、欧米ではこれと同じ文脈で「SDGsウオッシュ」が使われるようになった。つまり、SDGsの本質と狙いを理解せず、本気でないにもかかわらず、表面的に自社の活動とSDGs目標を紐付けることをさす。
- 紐付け自体は非難すべきことではないが、懸念されるのは、「カラフルな絵文字を貼り付けただけで、SDGsに取り組んだような気分になる」ことで、思考が先に進まないことである。ここで留まると、「SDGsウオッシュ」と言われかねない。
- そこで、企業向けのSDGs導入指南書である「SDGコンパス」の要点を確認したうえで、日本企業のグッド・プラクティスを紹介する。
■目次
はじめに: 大事なことは “SDGsの紐付け” ではない !!
【国連採択から2年半経過したSDGs】
【「SDGsウオッシュ」って何?】
1――169のターゲットレベルで考えるSDGs
【SDGs三部作とその狙い】
【二極化する(?)日本企業のSDGsへの取組】
【169のターゲットレベルで考えるべきSDGs】
2――「SDGコンパス」 によるSDGs導入の要点
【SDGs導入の5ステップ】
【SDGsのバリューチェーン・マッピング】
【アウトサイド・イン・アプローチ】
3――「SDGs達成への貢献」 に向けた日本企業のグッド・プラクティス
【SDGsにかかわるトップコミットメント】
【バリューチェーンにおけるSDGsマッピング】
【SDGsの169ターゲットレベルでの関連付け】
【SDGsを価値創造プロセスやマテリアリティに反映】
おわりに: 問われるのは 「SDGs達成への貢献」 に対する本気度
【「SDGsウオッシュ」を脱してサステナビリティ戦略へ】
【既存の事業や活動のSDGs紐付けが目的ではない!】
【目標設定の「意欲度」が問われる】
(2018年03月23日「基礎研レポート」)
客員研究員
川村 雅彦
川村 雅彦のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2019/04/17 | 人が逃げ出す会社-会社は経営者の器以上の組織にはならない!? | 川村 雅彦 | 研究員の眼 |
2018/03/23 | 『SDGsウォッシュ』と言われないために~「SDGsの実装化」に向かう日本企業のグッド・プラクティス~ | 川村 雅彦 | 基礎研レポート |
2017/03/31 | 気候変動「適応ビジネス」 (その2)-TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言からみた日本企業の気候リスク | 川村 雅彦 | 基礎研レポート |
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