2017年03月31日

気候変動「適応ビジネス」 (その2)-TCFD(気候関連財務情報開示タスクフォース)の提言からみた日本企業の気候リスク

客員研究員 川村 雅彦

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■要旨

本稿では、日本企業は気候変動に関連するリスク(気候関連リスク)とその財務インパクトをどのように考えているのかを探る。そこで、まずTCFD提言の気候リスク分類を確認したうえで、「CDP(旧Carbon Disclosure Project)気候変動」にて「Aリスト」に認定された先進的な日本企業が開示している気候関連リスクを業種特性から分析する。Aリスト企業とは、気候変動対応においてリーダーシップレベルにあり、環境マネジメントのベスト・プラクティスを実施している企業をさす。

■目次

はじめに:金融システム安定に不可欠な気候変動リスクの把握
  ・金融安定問題としての気候変動
  ・気候変動と金融セクターのリスク
  ・タスクフォースによる気候関連財務情報開示の提言
1――TCFDによる気候変動のリスク・機会と財務インパクト
  1|気候関連リスク
  2|気候関連機会
2――「CDP Aリスト」日本企業の気候リスクの開示状況
  1|TCFDによる業種分類
  2|TCFD業種でみた「Aリスト」日本企業の気候関連リスク
おわりに:気候関連リスクのシナリオ分析の必要性
  ・気候関連リスクのイメージはわかった
  ・シナリオ分析で戦略的含意を理解する
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