2018年03月15日

民主主義の赤字としての中央銀行を誰が掌るべきか

上智大学経済学部 教授 竹田 陽介

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■要旨

直接選挙では選出されない中央銀行総裁のポスト。情報としての貨幣が取引履歴の匿名性を脅かす現在、プライバシー権の見直しなど法秩序の再編が求められている。「民主主義の赤字」として、合議における集団思考の排除、最高裁判事と同様の国民審査の導入などの課題に直面するだろう。リーガル・マインドをもった中央銀行総裁が望まれる。

■目次

はじめに
1――インフレ・バイアスと直接選挙による選出
2――集合的意思決定における集団思考
3――デジタル通貨とデジタル・プライバシー
おわりに


※本稿は、竹田陽介「現代における中央銀行総裁の条件‐デジタル通貨の時代を前にして‐」『改革者』(政策研究フォーラム、2018年3月)を大幅に加筆、修正し、再構成したものである。

(2018年03月15日「基礎研レター」)

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