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- Jリート市場は年間6%上昇。物件取得額は過去3番目の高水準-不動産クォータリー・レビュー2016年第4四半期
2017年02月06日
■要旨
- 2016年7-9月期のGDP成長率は下方修正されたが、民間消費の回復が続き設備投資も今後回復基調を強めると予想される。住宅市場は分譲マンションを除いて堅調に推移するなか、価格において一部に弱い指標も見られる。2016年の新設住宅着工戸数は6.4%増加、首都圏のマンション新規発売戸数は3年連続で減少、中古マンションの成約件数は分譲マンション販売戸数を初めて上回った。地価は上昇が続くが、先行して上昇した東京圏では鈍化の気配も見られる。
- 東京オフィス市場は、空室率が低位で推移し賃料も底堅いが、Aクラスビルでは賃料の天井感が強まっている。東京のマンション賃料は緩やかに上昇している。2016年の訪日外国人客数は前年比22%増加の2,403万人に達した。しかし、外国人の延べ宿泊者数や旅行消費額は訪日客数の増加率と比べて伸び悩んだ。物流施設市場は、新規供給の集中するエリアで空室率の高止まりが見込まれる。
- 2016年のJ-REIT市場は6.2%上昇し2年ぶりに反発した。年間の物件取得額は1.7兆円を超えて過去3番目の高水準となり、不動産取引が減少傾向にあるなか高い取得力を示した。ニッセイ基礎研究所のアンケート調査によると、現在はマーケットの方向感を掴みにくい状況にある。
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