- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 米国経済 >
- 【11月米個人所得・消費支出】所得は予想外に軟調な結果。消費も予想を下回る。
2016年12月26日
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
4.消費動向:財消費はマイナスもサービス消費が下支え
名目個人消費(前月比)は、財消費は▲0.1%(前月:+1.1%)と高い伸びとなった前月の反動もあり、3ヵ月ぶりにマイナスに転じた(図表4)。非耐久財が+0.1%(前月:+1.1%)と、かろうじてプラスを維持した一方、耐久財が▲0.6%(前月:+1.1%)と、大幅な落ち込みとなった。耐久財では、とくに自動車・自動車部品が▲1.5%(前月:+2.0%)と落ち込みが顕著であった。
サービス消費は+0.3%(前月:+0.1%)と、前月から伸びが加速し、消費を下支えした。娯楽サービスが▲0.1%(前月:+0.1%)と前月からマイナスに転じたものの、外食・宿泊+0.6%(前月:▲0.4%)や、住宅・公共料金+0.1%(前月:▲0.2%)が前月からプラスに転じた。
サービス消費は+0.3%(前月:+0.1%)と、前月から伸びが加速し、消費を下支えした。娯楽サービスが▲0.1%(前月:+0.1%)と前月からマイナスに転じたものの、外食・宿泊+0.6%(前月:▲0.4%)や、住宅・公共料金+0.1%(前月:▲0.2%)が前月からプラスに転じた。
5.価格指数:エネルギー価格が押上げも、食料品価格の押下げが持続
価格指数(前月比)の内訳をみると、エネルギー価格指数が+1.3%(前月:+3.8%)と、前月から伸びは鈍化したものの、3ヵ月連続でプラスとなった(図表6)。一方、食料品価格は▲0.2%(前月:▲0.1%)と、こちらは7ヵ月連続でマイナスとなっており、食料品価格が物価を押下げる状況が持続している。
前年同月比では、エネルギー価格指数が+0.9%(前月:▲0.1%)と14年7月以来のプラスに転じた(図表7)。原油価格は、昨年5月から16年2月の30ドル割れまで下落基調となっていたことから、足元の50ドル台前半で今後も推移する場合には、前年同月比でエネルギー価格が物価を押上げる状況が続こう。
一方、エネルギー価格と対照的に、食料品価格は▲1.7%(前月:▲1.8%)と、こちらは7ヵ月連続でマイナスとなった。
前年同月比では、エネルギー価格指数が+0.9%(前月:▲0.1%)と14年7月以来のプラスに転じた(図表7)。原油価格は、昨年5月から16年2月の30ドル割れまで下落基調となっていたことから、足元の50ドル台前半で今後も推移する場合には、前年同月比でエネルギー価格が物価を押上げる状況が続こう。
一方、エネルギー価格と対照的に、食料品価格は▲1.7%(前月:▲1.8%)と、こちらは7ヵ月連続でマイナスとなった。
(2016年12月26日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1824
経歴
- 【職歴】
1991年 日本生命保険相互会社入社
1999年 NLI International Inc.(米国)
2004年 ニッセイアセットマネジメント株式会社
2008年 公益財団法人 国際金融情報センター
2014年10月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会 検定会員
窪谷 浩のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/07/04 | 米雇用統計(25年6月)-非農業部門雇用者数が市場予想を上回ったほか、失業率が上昇予想に反して低下 | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/30 | 米個人所得・消費支出(25年5月)-個人所得と個人消費ともに前月比で減少、市場予想も下回る | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
2025/06/27 | 米減税の実現で無保険者急増の可能性-減税・歳出法案(OBBBA)成立で無保険者が今後10年で1,090万人増加する見込み | 窪谷 浩 | 研究員の眼 |
2025/06/19 | 米FOMC(25年6月)-市場予想通り、政策金利を4会合連続で据え置き。25年の政策金利見通しを維持 | 窪谷 浩 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年07月15日
インド消費者物価(25年7月)~6月のCPI上昇率は+2.1%、食品価格の下落で6年ぶりの低水準に -
2025年07月15日
民間医療保険の健全性強化を図るインドネシア-医療保険規制は医療制度の課題を示す- -
2025年07月15日
「SDGs疲れ」の空気から考える、本当のサステナビリティ-「検索データ」から見る、日・米・欧のSDGsギャップ -
2025年07月15日
今週のレポート・コラムまとめ【7/8-7/14発行分】 -
2025年07月14日
ニッセイ基礎研所報 2025(Vol.69)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【【11月米個人所得・消費支出】所得は予想外に軟調な結果。消費も予想を下回る。】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
【11月米個人所得・消費支出】所得は予想外に軟調な結果。消費も予想を下回る。のレポート Topへ