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パンデミックリスクの計量-予測モデルの精度を高めるには、どうしたらよいか?

保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員 篠原 拓也
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現代の社会は、常に、パンデミックの脅威にさらされている。近年の大規模な感染症として、2014年初頭から西アフリカで発生したエボラ出血熱は、人々の記憶に新しいところだろう。これ以前にも、2003年の重症急性呼吸器症候群(SARS)、2009年の新型インフルエンザA(H1N1)など、しばしば、感染症の蔓延に見舞われている。近年、パンデミックの発生リスクは高まっていると言える。
パンデミックは、保険会社にも、保険金等の支払が増加するという影響をもたらす可能性がある。このため、保険会社は、ERM の要素として、調査・研究に努めている。本稿では、アメリカの事例を参考に、パンデミックリスクを計量する際の課題等について、述べることとしたい。
■目次
1――はじめに
2――パンデミックと、その対策の概要
1|パンデミックでは、感染者や死亡者の数が膨れ上がる
2|世界保健機関は感染症のフェーズを定め、パンデミック発生への警戒を促している
3――パンデミックリスクの2つの予測方法
1|決定論的方法では、シナリオに追加の想定を組み込むことが必要
2|確率論的方法では、ストレステストシナリオの設定が可能
4――保険のストレステストとして用いる際の2つの予測方法
1|決定論的方法では、過去に経験したことのないようなパンデミックの影響は予測できない
2|確率論的方法では、ストレステストシナリオの設定が可能
5――おわりに (私見)
(2016年12月13日「保険・年金フォーカス」)
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保険研究部 主席研究員 兼 気候変動リサーチセンター チーフ気候変動アナリスト 兼 ヘルスケアリサーチセンター 主席研究員
篠原 拓也 (しのはら たくや)
研究・専門分野
保険商品・計理、共済計理人・コンサルティング業務
03-3512-1823
- 【職歴】
1992年 日本生命保険相互会社入社
2014年 ニッセイ基礎研究所へ
【加入団体等】
・日本アクチュアリー会 正会員
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