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まちづくりレポート|住宅団地活性化なるか!-広島市戸建住宅団地活性化の取り組み
社会研究部 都市政策調査室長・ジェロントロジー推進室兼任 塩澤 誠一郎
4――支援施策の内容と利用実績
70ある支援施策には、住宅団地活性化を牽引する「先導施策」が7つ示されている。そのうち、「“まるごと元気”住宅団地活性化補助」は、7つのメニューから選択・実施する取り組みに対し補助する制度である。(図表12)
メニューの内、「住宅団地活性化プランの作成」と「空き家等を活用した住民間の交流拠点づくり」は、50万円を限度にそれに掛かる経費の全額を補助する。その他のメニューについては、5年間継続して補助する仕組みになっている。これは、地域コミュニティを育むためにある程度継続的に取り組むことが求められることへの配慮で、初年度10万円を限度に全額補助し、翌年度以降、補助率は毎年度5分の1ずつ、限度額は毎年度2万円ずつ引き下げていく。
そこで、市は2月の募集では、町内会・自治会の意向を聞いた上で、担当者が申請書類の作成をサポートするようにした。また町内会・自治会で申請を検討する場に担当者が赴き、担当者から補助制度の内容を説明するようにした。その結果、町内会・自治会の役員等の交代前である2月という時期にもかかわらず、新規の申請が9件に及んだ。これには政策企画課コミュニティ再生担当主査の三原正弘さんも手応えを感じたという。
「今後、先行した団地がモデルケースとなるような具体的な成果を出せば、それを参考に我が団地も取り組もうと、新たな申請が増えていくことが期待できる。そうなれば、団地同士で学び合うことも増えていくと思う」と期待を語ってくれた。
次に紹介する事例はまさにそのような先行事例である。
03-3512-1814
- 【職歴】
1994年 (株)住宅・都市問題研究所入社
2004年 ニッセイ基礎研究所
2020年より現職
・技術士(建設部門、都市及び地方計画)
【加入団体等】
・我孫子市都市計画審議会委員
・日本建築学会
・日本都市計画学会
公式SNSアカウント
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