2016年11月07日

「日銀は株価を歪めていない」は本当か-新ルールは評価できるが歪みは拡大

金融研究部 主席研究員 チーフ株式ストラテジスト 井出 真吾

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要約

日銀のETF大量購入が株価を歪めている可能性を検証したところ、日経平均レベルでの歪みは明確でないものの、個別銘柄の株価は歪んでいることが明らかとなった。買入れの中心をTOPIX型にシフトさせた新ルールに一定の効果はあったが、6兆円に増額した副作用を中和できていない。いっそ、真の大株主となって企業に経営改革を迫る手もある。

目次

■黒田総裁は「歪めていない」と主張
■日経平均レベルでは歪みは見当たらない
■個別銘柄の株価は歪んでいる
■大株主としての金融政策

(2016年11月07日「基礎研レター」)

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金融研究部   主席研究員 チーフ株式ストラテジスト

井出 真吾 (いで しんご)

研究・専門分野
株式市場・株式投資・マクロ経済・資産形成

経歴
  • 【職歴】
     1993年 日本生命保険相互会社入社
     1999年 (株)ニッセイ基礎研究所へ
     2023年より現職

    【加入団体等】
      ・日本証券アナリスト協会認定アナリスト

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