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- 【東南アジア経済】ASEANの製造業生産(9月号)~中国向け輸出の下振れで生産鈍化
2016年09月14日
シンガポールの16年7月の製造業生産指数は前年同月比3.6%減(前月:同0.6%増)と、5ヵ月ぶりのマイナスを記録した。年明けから好調が続いていた主力のバイオ医療の落ち込みや原油安によるオイル・ガス関連機器の需要の減退が全体を押下げた(図表4)。
分野別に見ると、全体の約3割を占める電子製品は同16.2%増(前月:同19.0%増)と半導体を中心に二桁増を維持した。一方、同じく主力のバイオ医療は同9.7%減(前月:同10.4%減)と医薬品原料の需要減を受けて二ヵ月連続の大幅減少となった。また輸送エンジニアリングは同21.8%減(前月:同13.4%減)と、油田開発用リグの建造の減少を受けて船舶・海運を中心に減少した。このほか精密エンジニアリングは同4.9%減(前月:同7.0%増)と昇降装置や冷却システムといった機械・システムや光学機器などのモジュール・部品が低下し、化学は同3.2%減(前月:同5.0%減)と石油化学工場のメンテナンスに伴う操業停止によって低迷した。
分野別に見ると、全体の約3割を占める電子製品は同16.2%増(前月:同19.0%増)と半導体を中心に二桁増を維持した。一方、同じく主力のバイオ医療は同9.7%減(前月:同10.4%減)と医薬品原料の需要減を受けて二ヵ月連続の大幅減少となった。また輸送エンジニアリングは同21.8%減(前月:同13.4%減)と、油田開発用リグの建造の減少を受けて船舶・海運を中心に減少した。このほか精密エンジニアリングは同4.9%減(前月:同7.0%増)と昇降装置や冷却システムといった機械・システムや光学機器などのモジュール・部品が低下し、化学は同3.2%減(前月:同5.0%減)と石油化学工場のメンテナンスに伴う操業停止によって低迷した。
フィリピンの16年7月の工業生産量指数は前年同月比10.1%増と、前月(同10.0%増)から概ね横ばいの結果となった。選挙特需が終了し、輸出も低迷しているものの、干ばつの影響が和らぐなか食品加工が好調で、高い水準を維持している(図表5)。
業種別に見ると、全20業種中10業種が前年同月比で増加、10業種が減少した。全体の約2割を占める電気機械は同6.9%減(前月:同8.3%減)、食品加工は同14.1%増(前月:同2.6%増)、化学製品は同6.9%増(前月:同4.1%増)と上昇した。またベースメタルは同64.1%増、輸送用機器は同35.8%増、機械・設備は同27.3%増、ゴム・プラスチックは同29.7%と、それぞれ前月から鈍化したものの高水準を維持した。一方、石油製品は同6.3%減(前月:同1.9%減)と一段と低下した。
また7月の設備稼働率は83.5%と、前月(83.5%)から横ばいとなった。
業種別に見ると、全20業種中10業種が前年同月比で増加、10業種が減少した。全体の約2割を占める電気機械は同6.9%減(前月:同8.3%減)、食品加工は同14.1%増(前月:同2.6%増)、化学製品は同6.9%増(前月:同4.1%増)と上昇した。またベースメタルは同64.1%増、輸送用機器は同35.8%増、機械・設備は同27.3%増、ゴム・プラスチックは同29.7%と、それぞれ前月から鈍化したものの高水準を維持した。一方、石油製品は同6.3%減(前月:同1.9%減)と一段と低下した。
また7月の設備稼働率は83.5%と、前月(83.5%)から横ばいとなった。
ベトナムの16年7月の鉱工業生産指数は前年同月比7.2%増と、前月の同7.4%増から小幅に低下した(図表6)。依然として高水準を維持しているものの、上昇ペースは昨年7月をピークにやや鈍化している。業種別に見ると、製造業が同9.7%増、電気・ガス業が同13.7%増、水供給業が同7.7%増と好調を維持する一方、鉱業が同2.9%減と8ヵ月連続のマイナスとなって全体の重石となっている。
全体の約7割を占める製造業の内訳を見ると、主力の織物(同19.0%増)、アパレル(同7.6%増)、革製品(同9.7%増)、バイク(同10.6%増)などは外国企業の投資を追い風に堅調な伸びが続いた一方、コンピュータ・電子・光学機器(同3.2%増)や電気機械(同1.6%増)は鈍化した。干ばつの影響が和らいだ食品加工(同11.6%増)は好調だった。
7月の製造業の出荷指数は同9.1%増と、これまでの二桁台の伸びに比べて鈍い動きが見られるものの、前月の同7.8%増から上昇した。一方、在庫指数は同8.9%増(前月:同9.2%増)と小幅に低下した結果、出荷・在庫バランス(出荷前年比-在庫前年比)は+0.2%ポイント(前月:▲1.4%ポイント)と3ヵ月ぶりのプラスとなった。
全体の約7割を占める製造業の内訳を見ると、主力の織物(同19.0%増)、アパレル(同7.6%増)、革製品(同9.7%増)、バイク(同10.6%増)などは外国企業の投資を追い風に堅調な伸びが続いた一方、コンピュータ・電子・光学機器(同3.2%増)や電気機械(同1.6%増)は鈍化した。干ばつの影響が和らいだ食品加工(同11.6%増)は好調だった。
7月の製造業の出荷指数は同9.1%増と、これまでの二桁台の伸びに比べて鈍い動きが見られるものの、前月の同7.8%増から上昇した。一方、在庫指数は同8.9%増(前月:同9.2%増)と小幅に低下した結果、出荷・在庫バランス(出荷前年比-在庫前年比)は+0.2%ポイント(前月:▲1.4%ポイント)と3ヵ月ぶりのプラスとなった。
(2016年09月14日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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