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【7-9月期米GDP】前期比年率+1.5%、成長鈍化も個人消費の堅調な伸びは持続
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【要旨】
1.結果の概要:前期から成長率は低下、市場予想も下回る
10月29日、米商務省の経済分析局(BEA)は7-9月期のGDP統計(1次速報値)を公表した。7-9月期の実質GDP成長率(以下、成長率)は、季節調整済の前期比年率1で+1.5%となり、4-6月期(同+3.9%)から低下、市場予想(Bloomberg集計の中央値、以下同様)の同+1.6%も小幅に下回った(詳細はPDFを参照)。
7-9月期の成長率を需要項目別にみると、在庫投資や純輸出の成長率寄与度がマイナスに転じたほか、全般に好調だった前期からは低下した。
内需のうち、個人消費は前期比年率+3.2%(前期:+3.6%)と、前期から伸びが鈍化し、市場予想(+3.3%)も小幅に下回った。もっとも、個人消費は3%超の水準を維持しており、底堅い伸びが持続していると言える。さらに、住宅投資は+6.1%(前期:+9.4%)と、高かった前期から鈍化したものの、比較的堅調な伸びを維持しており、住宅市場の好調が持続していることを示している。米国では労働市場の回復を背景に、個人消費や住宅投資が堅調であることが分かる。
一方、設備投資が+2.1%(前期:+4.1%)となったほか、政府支出も+1.8%(前期:+2.6%)と、前期から伸びが鈍化した。在庫変動は、7-9月期の成長率寄与度が▲1.44%ポイント(前期:同+0.02%ポイント)と、前期から大幅なマイナス寄与となり成長率を大きく押下げる要因となった。もっとも、在庫投資の削減は将来の生産等を増やし易くするため、今後の米経済を考える上で必ずしも悪い兆候ではない。
外需では、輸出が前期比年率+1.9%(前期:+5.1%)、輸入も同+1.8%(前期:+3.0%)と輸出入ともに前期から伸びが鈍化したが、輸出の鈍化が大きかったことから、7-9月期の純輸出(輸出―輸入)の成長率寄与度は▲0.03%ポイント(前期:同+0.18%ポイント)と、小幅ながらマイナス寄与に転じた。
以上のように、7-9月期の成長率は高かった前期からは低下したものの、在庫変動が大きく成長率の押下げ要因となった一方、個人消費や住宅投資は比較的堅調を維持したことから、米経済の成長鈍化が今後も持続することを示す結果ではないと言える。

(2015年10月30日「経済・金融フラッシュ」)
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