- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 景気ウォッチャー調査からみた景気後退の可能性
■要旨
景気ウォッチャー調査の現状判断DI(3ヵ月前と比較した景気の現状に対する判断)の推移をみると、2015年4月(53.6)をピークに悪化に転じた後、足元では足踏み感がみられ、一部では景気後退局面入りしたとの見方も強まっている。
過去の景気後退(拡大)局面において、現状判断DIは先行して低下(上昇)し始める傾向があった。2015年夏以降の景気ウォッチャー調査にみられる反転の動きを踏まえれば、足元では景気後退の可能性が高まっていると捉えることもできる。
現状判断DIは月々の触れが大きいために基調が読み難いことに加え、景気の局面変化に関して間違ったサインを出すという欠点もある。月々の振れを考慮し現状判断DIの前年差をとってみると、マイナスとなった時期が概ね景気後退期となっていた。景気への先行性が高い現状判断DIが2015年4月に山をつけていることもあり、その前年差がマイナス圏に突入するようであれば、景気後退局面入りが現実味を帯びてきそうだ。
このレポートの関連カテゴリ
岡 圭佑
研究・専門分野
(2015年10月29日「基礎研レター」)
ソーシャルメディア
新着記事
-
2022年06月29日
新型コロナ感染症拡大によって、どんな人が結婚したいと感じたか -
2022年06月28日
今週のレポート・コラムまとめ【6/21~6/27】:まるわかり“実質実効為替レート”~“50年ぶりの円安”という根深い問題 -
2022年06月28日
AIの時代、どこから先を信じるか-ブラックボックスにどう対処する? -
2022年06月28日
3年に一度の介護保険制度改正の議論が本格始動-ケアプラン有料化などが焦点、科学的介護、人材不足対応も -
2022年06月28日
「仙台オフィス市場」の現況と見通し(2022年)
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2022年06月28日
News Release
-
2022年05月17日
News Release
-
2022年04月21日
News Release
【景気ウォッチャー調査からみた景気後退の可能性】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
景気ウォッチャー調査からみた景気後退の可能性のレポート Topへ