- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- ジェロントロジー(高齢社会総合研究) >
- 高齢者の医療・介護 >
- がん罹患者の医療費自己負担額~レセプトによる高額療養費制度を考慮した自己負担額の推移
がん罹患者の医療費自己負担額~レセプトによる高額療養費制度を考慮した自己負担額の推移
保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 村松 容子
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
生命保険文化センターの「生活保障に関する調査1」によれば、ケガや病気に対しておよそ9割の人が不安を感じている。不安を感じる内容を見ると、もっとも高いのが「長期の入院で医療費がかさむ(55.5%)」、ついで「公的医療保険だけでは不十分(44.9%)」と、費用に関する不安は大きい。しかし、ケガや病気をした場合の医療費を事前に見積もるのは難しい。医療費の自己負担額が非常に高くなった場合には、公的な医療保険によって負担を軽減する仕組み(高額療養費制度)があるが、高額療養費制度を利用した後、どの程度自己負担することになるのか、その負担がどの程度続くのかを知る方法は少ない。更に、場合によっては差額ベッド代など医療費の自己負担額以外の負担もある。
そこで本稿では、国民の約半分が将来のいずれかの時点で罹患するといわれている「がん(悪性新生物)」を取り上げ、レセプトデータを使って受診開始から5年間の受診有率、受診日数(回数)を示したあと、受診開始以降の医療費、特に高額療養費制度を考慮した場合の自己負担額について分析する。
1 (公財)生命保険文化センター「平成25年度 生活保障に関する調査」。全国18~69歳の男女個人を対象としている。
(2015年02月10日「基礎研レポート」)
03-3512-1783
- 【職歴】
2003年 ニッセイ基礎研究所入社
村松 容子のレポート
| 日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
|---|---|---|---|
| 2025/10/29 | 生活習慣病リスクを高める飲酒の現状と改善に向けた対策~男女の飲酒習慣の違いに着目して | 村松 容子 | 基礎研レター |
| 2025/10/17 | 日本における「老衰死」増加の背景 | 村松 容子 | 研究員の眼 |
| 2025/09/18 | 保険適用後の不妊治療をめぐる動向~ARTデータとNDBデータの比較 | 村松 容子 | 基礎研レポート |
| 2025/07/22 | 保険ショップの利用実態とその変化~利用目的とチャネル選択にみる役割の変化 | 村松 容子 | 保険・年金フォーカス |
新着記事
-
2025年11月04日
今週のレポート・コラムまとめ【10/28-10/31発行分】 -
2025年10月31日
交流を広げるだけでは届かない-関係人口・二地域居住に求められる「心の安全・安心」と今後の道筋 -
2025年10月31日
ECB政策理事会-3会合連続となる全会一致の据え置き決定 -
2025年10月31日
2025年7-9月期の実質GDP~前期比▲0.7%(年率▲2.7%)を予測~ -
2025年10月31日
保険型投資商品の特徴を理解すること(欧州)-欧州保険協会の解説文書
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【がん罹患者の医療費自己負担額~レセプトによる高額療養費制度を考慮した自己負担額の推移】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
がん罹患者の医療費自己負担額~レセプトによる高額療養費制度を考慮した自己負担額の推移のレポート Topへ










