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市場流動性の影響を考える-市場流動性を加味したパラメータ推計方法と新たな市場流動性指標の提案

金融研究部 主任研究員・年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室・サステナビリティ投資推進室兼任 高岡 和佳子
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■要旨
証券投資理論の多くは、市場が完全に効率的であることを前提とするが、実際の市場は完全に効率的であるとは言えない。本稿では市場が完全に効率的でないために、資産価格収益率に影響を及ぼすこと、また、それにより投資家が想定する価格と取引価格の乖離が生じた場合、その乖離を縮小させる働きがあることを前提に、資産価格収益率をモデル化する。そして、時間間隔が長いほど価格収益率の分散は小さく、相関係数の絶対値が大きくなることを、モデルを用いて示す。
本稿では、実際のデータを用いてモデルの有効性も確認した。市場流動性の低い銘柄ほど効率性が低く、資産価格収益率への影響が大きくかつ、乖離を縮小させる働きが弱いと考えられる。この考えと整合的な結果を得たことから、簡素ながら有効なモデルと判断し、モデルを用いた長期間の収益率の分散や相関係数を推計する方法、及び新たな市場流動性指標の可能性を提案する。
(2014年09月30日「基礎研レポート」)
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03-3512-1851
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
高岡 和佳子のレポート
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