2014年09月16日

高齢期の社会参加支援策に関する一考察~次代の高齢者50-60代の社会参加ニーズ調査より

生活研究部 上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任 前田 展弘

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■要旨

年齢に関わらず社会に参加し活躍し続けられる社会を実現していくことは、極めて重要な社会的課題であり、時代の要請と言えることである。次代の高齢者である50-60代(5000名)を対象にWEBアンケート調査を実施したところ、高齢期における地域活動への参加意欲は低調である。その理由は、「地域活動に魅力や必要性を感じない」ことが最も多いが、その以前に、将来不安を背景に、「働かざるを得ずそれどころではない(働かざるを得ない)」と考える人が多いと推察する。いずれにしても、リタイアした後、仕事を含めた社会参加活動へ円滑に誘う社会の仕組みの再構築が急務と言える。

(2014年09月16日「基礎研レポート」)

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生活研究部   上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任

前田 展弘 (まえだ のぶひろ)

研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究学)、超高齢社会・市場、高齢者就労問題、ライフデザイン、高齢者のQOL/well-being

経歴
  • 2004年   :ニッセイ基礎研究所入社

    2009年度~ :東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員

    2022年度~ :東京大学未来ビジョン研究センター 客員研究員

    2021年度~ :慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター 訪問研究員

    2023年度  :早稲田大学Life Redesign College(人生100年時代の大学)講師

    内閣官房「一億総活躍社会(意見交換会)」招聘(2015年度)

    厚生労働省「生涯現役地域づくり普及促進事業有識者委員会」委員長(2024年度)

    財務省財務総合政策研究所「高齢社会における選択と集中に関する研究会」委員(2013年度)、「企業の投資戦略に関する研究会」招聘(2016年度)

    東京都「東京のグランドデザイン検討委員会」招聘(2015年度)

    神奈川県「かながわ人生100歳時代ネットワーク/生涯現役マルチライフ推進プロジェクト」代表(2017-19年度)

    生協総研「2050研究会(2050年未来社会構想)」委員(2013-14、16-18年度)

    全労済協会「2025年の生活保障と日本社会の構想研究会」委員(2014-15年度)

    一般社団法人未来社会共創センター 理事(全体事業統括担当、2020年度~)

    一般社団法人定年後研究所 理事(2018-19年度)

    【資格】 高齢社会エキスパート(総合)※特別認定者、MBA 他

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