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- 【マレーシアGDP】1-3月期は前年同期比+6.2%
2014年05月19日
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1.1-3月期は前年同期比+6.2%
2.緊縮財政のなか所得増が消費をサポート
今回のGDP統計からは、マレーシア経済は前年同期比で5四半期ぶりの6%台に達するなど、好調な成長を遂げていることが明らかになった。内需が成長の牽引役となり、先進国主導の世界経済の回復を受けた外需が追い風となっている。ただし、前期比を見ると分かるように成長が加速した訳ではないようだ。
今後も引き続き、良好な労働環境を受けて個人消費が牽引役となり、先進国主導の世界経済の緩やかな回復がマレーシアの輸出を押し上げる構図は続きそうだ。ただし、成長率が更に加速するとの期待は持てない。政府は、昨年から財政緊縮を進めており、消費者の景況感が急速に低下、企業の景況感も生産コスト増を背景に停滞しており、個人消費・投資は鈍化する公算が大きい。輸出についても、先進国向けが緩やかに拡大しているものの目立った勢いはない。総評すると、マレーシアは飛躍的な経済成長への期待は低いが、内需主導の安定成長の下で産業の高度化と財政健全化を進めており、他の新興国に比してリスク耐性が高まっていると言えるだろう。
今後も引き続き、良好な労働環境を受けて個人消費が牽引役となり、先進国主導の世界経済の緩やかな回復がマレーシアの輸出を押し上げる構図は続きそうだ。ただし、成長率が更に加速するとの期待は持てない。政府は、昨年から財政緊縮を進めており、消費者の景況感が急速に低下、企業の景況感も生産コスト増を背景に停滞しており、個人消費・投資は鈍化する公算が大きい。輸出についても、先進国向けが緩やかに拡大しているものの目立った勢いはない。総評すると、マレーシアは飛躍的な経済成長への期待は低いが、内需主導の安定成長の下で産業の高度化と財政健全化を進めており、他の新興国に比してリスク耐性が高まっていると言えるだろう。
(2014年05月19日「経済・金融フラッシュ」)
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経歴
- 【職歴】
2008年 日本生命保険相互会社入社
2012年 ニッセイ基礎研究所へ
2014年 アジア新興国の経済調査を担当
2018年8月より現職
斉藤 誠のレポート
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