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- 近年における米国個人生保の動向・特徴 -主力の地位を維持し多様化するユニバーサル保険と復活傾向見せる終身保険
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【要約】
世界最大の生保市場である米国において、その主力である個人生命保険の商品別内訳を見ると、ユニバーサル保険と終身保険の健闘が目立っている。ユニバーサル保険は引き続き主力の座を占めているが、その内容は多様化している。具体的にはかつての資金積立中心の性格から、安価な保険料で死亡保障を求めるタイプに変化しつつある。すなわち、低金利が継続する中で、契約者の勘定残高がゼロになっても契約所定の条件を満たせば契約が失効せずに、死亡保障を継続することができるという性質を持った商品が定着しつつある。また、契約者勘定に対して元本部分を保証しつつ、株価指数の上昇の一定部分を利息として付与する指数連動型商品も低金利を受けて普及しつつある。一方において、2008年の金融危機以降、終身保険の復活傾向も目立っている。これは、仕組みが簡素で金融市場の変動の影響を受けにくいことなどが評価されたものと見られている。生保事業の中核としての個人生命保険分野で、ユニバーサル保険と終身保険の今後の動向は、生保事業運営の観点からも引き続き注目していく必要があるものと考えられる。
(2013年11月12日「保険・年金フォーカス」)
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