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キャッシュバランスプランの弾力運営により見込まれる企業年金制度の多様化
金融研究部 企業年金調査室長 年金総合リサーチセンター・ジェロントロジー推進室兼任 梅内 俊樹
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■要旨
わが国には確定給付型と確定拠出型の大きく分けて二つの企業年金制度があります。運用リスクを企業か個人かのいずれかが負担するという意味で、両極端な制度体系となっています。こうした現状に対し、来年度にもキャッシュバランスプランの弾力化が見込まれています。キャッシュバランスプランは確定給付型の給付額算定方法の一つですが、他の給付額算定方法とは異なり、確定拠出型と似た特徴を合わせ持つことからハイブリット型とも呼ばれる仕組みです。現行の規制では運用リスクのほとんどを企業が負担せざるを得ないという点で、給与比例方法やポイント制などの他の給付額算定方法による確定給付型と大きな違いはありません。ただ今回の弾力化により、企業と個人とが負担する運用リスクの割合を柔軟に調節することが可能となる見込みです。企業年金制度の多様化が図られるという点で、また企業の運用リスク負担の軽減により企業年金の持続性が高められるという点で、望ましい改正と考えられます。
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