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- アップルのものづくり経営に学ぶ-創造性(製品企画開発力)と経済性(収益力)の両立の徹底追求
■見出し
1――はじめに
2――サプライチェーン改革に関わる考察
3――自社小売店舗網の構築に関わる考察
4――部品調達・生産委託と設備投資の考え方
5――世界を良くしたいという高い志が経営の原動力
6――日本企業へのインプリケーション
■introduction
米アップルは、2001年発売の携帯音楽プレーヤー「iPod」を皮切りに、スマートフォン「iPhone」、タブレット「iPad」など、人々のライフスタイルを豊かにする画期的な製品・サービスを相次いで開発・発売し、それらの大ヒットにより世界を代表するハイテク企業に躍進した。
しかし、アップルも順風満帆でここまで来たわけではない。90年代後半にパソコンのOSを巡る競争で米マイクロソフトの「Windows」に敗れ、パソコンの市場シェアを低下させ経営危機に陥った。未曾有の経営危機を受けて、経営方針を巡る対立などにより85年に同社を去った創業者のスティーブ・ジョブズ氏が97年に暫定CEO(最高経営責任者)に復帰した。アップルが経営危機を脱し、その後躍進できたことについては、ジョブズ氏がカリスマ性を持った時代を先取りするビジョナリーとして果たした役割を抜きには勿論語れないが、ジョブズ氏の経営哲学やビジョンを実現・実践すべく、あらゆる事業プロセスで徹底した「定石戦略」が組織的に追求されている点も見逃せない。
本稿では、後者の視点から、経済性(収益性)を犠牲にせずに製品企画開発における創造性を徹底追求する、アップルのものづくり経営の本質について、財務データや既存文献などの公開資料を基に考察する 。アップルの経営危機からの復権の軌跡は、業績不振に陥っている家電メーカーなど日本の製造業にとって、学ぶべきものが多いはずである。
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(2013年05月09日「基礎研マンスリー」)
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