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米国生保のミドルマーケット対応-中流層、働き盛り世代への浸透不足、生保離れに危機感を募らせる米国生保-
松岡 博司
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■見出し
1――米国の生命保険認知月とその背景にある生命保険離れへの危惧
2――中流層への浸透不足と働き盛り世代の生命保険離れ-生命保険世帯加入率の調査結果から
3――世帯主年齢階層別世帯加入率の動向 働き盛り世代の生保離れ
4――さいごに
■introduction
米国では毎年9月に、消費者の生命保険に関する知識向上を目的とする一大キャンペーンが展開される。キャンペーンの名称は生命保険認知月(Life Insurance Awareness Month)。ライフファンデーション(LIFE Foundation=Life and Health Insurance Foundation for Education:生命保険・医療保険教育財団)が主催し、米国生保協会(ACLI)等の業界団体や生保会社等が運動を盛り上げる。
生命保険認知月は2004年に開始され、つい先だってまで、9回目の生命保険認知月が展開されていた。今年のライフファンデーションのホームページには‘Cake Boss’として人気があるタレントBuddy Valastro氏が、17歳の時に父親を失って苦労し、生命保険の大切さを痛感したとの体験談を語るビデオが掲載されていた(図1)。業界団体や生保会社のホームページにも“Life Insurance Awareness Month”のロゴが目立ち、生命保険や生活設計をやさしく説明するコーナー等が掲載されていた。
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