2012年02月24日

高齢化課題の全貌と対策~日本学術会議提言が示す高齢化課題一覧の有効活用に向けて~

生活研究部 上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任 前田 展弘

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  • 人口の高齢化に伴う課題は広範な領域で数多く提起されているため全体像及びその詳細が把握できない、という声をよく聞く。「高齢化課題とは何か」と聞かれて、その全容を理解し説明できる者は意外と少ないように想像する。
  • その全容を理解する上では、筆者も制作に参加・協力した日本学術会議提言 に収められた「高齢化・長寿化に関連する課題一覧」が役に立つ。一覧には計185の課題が整理されているが、これに目を通すだけでも日本の抱える今日的な高齢化課題の範囲が理解できる。
  • このような一覧があれば、例えば、国レベルの学術政策において高齢化に関する総合的で戦略的な学術政策の立案がし易くなる。また具体的な個々の政策立案場面においても領域を横断する形で課題の関連性を確認できることにより、重複が省かれより効率的で効果的な取組みを講じることができるようになる。成果の質の向上も期待できる。
  • 大学や研究機関及び個々の研究者にとっても、この一覧は高齢化課題に取組む上での一つの指針となり、自らの機関及び研究者として取組んでいる課題というものが、高齢化課題全体の中でどこに位置しているか確認ができ、社会に対してどのような貢献ができているかを理解できるようになる。
  • さらにこれから高齢化課題の研究等に取組む者(学生等)にとっては、研究テーマの選択にあたって参考になるであろうし、これから高齢者向けの事業を展開する産業界の関係者にとっても事業策定場面で参考になるに違いない。
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(2012年02月24日「基礎研マンスリー」)

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生活研究部   上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任

前田 展弘 (まえだ のぶひろ)

研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)、超高齢社会・市場、QOL(Quality of Life)、ライフデザイン

経歴
  • 2004年     :ニッセイ基礎研究所入社

    2006~2008年度 :東京大学ジェロントロジー寄付研究部門 協力研究員

    2009年度~   :東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員
    (2022年度~  :東京大学未来ビジョン研究センター・客員研究員)

    2021年度~   :慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター・訪問研究員

    内閣官房「一億総活躍社会(意見交換会)」招聘(2015年度)

    財務省財務総合政策研究所「高齢社会における選択と集中に関する研究会」委員(2013年度)、「企業の投資戦略に関する研究会」招聘(2016年度)

    東京都「東京のグランドデザイン検討委員会」招聘(2015年度)

    神奈川県「かながわ人生100歳時代ネットワーク/生涯現役マルチライフ推進プロジェクト」代表(2017年度~)

    生協総研「2050研究会(2050年未来社会構想)」委員(2013-14、16-18年度)

    全労済協会「2025年の生活保障と日本社会の構想研究会」委員(2014-15年度)

    一般社団法人未来社会共創センター 理事(全体事業統括担当、2020年度~)

    一般社団法人定年後研究所 理事(2018-19年度)

    【資格】 高齢社会エキスパート(総合)※特別認定者、MBA 他

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