- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 経済 >
- 日本経済 >
- 貿易統計09年10月~輸出の回復基調が鮮明に
文字サイズ
- 小
- 中
- 大
■見出し
・輸出の減少幅が大きく縮小
・米国、EU向け輸出も持ち直しの動きが明確に
■introduction
財務省が11月25日に公表した貿易統計によると、10月の貿易収支は8,071億円と9ヵ月連続の黒字となり、事前の市場予想(ロイター事前予想:4,522億円、当社予想は5,611億円)を大きく上回った。
輸入の減少幅が前月並みにとどまる(9月:前年比▲36.9%→10月:同▲35.6%)一方、輸出の減少幅が大きく縮小した(9月:前年比▲30.6%→10月:同▲23.2%)ため、貿易収支の水準は前年に比べ大きく拡大した(前年同月は貿易赤字)。季節調整済の貿易収支は4,191億円と7ヵ月連続の黒字となり、黒字幅は前月の2,231億円から大きく拡大した。
輸出の内訳を数量、価格に分けてみると、輸出数量が前年比▲13.0%(9月:同▲21.8%)、輸出価格が前年比▲11.8%(9月:同▲11.2%)であった。前年と比べた輸出数量の減少幅はこのところ急速に縮小している。昨年秋のリーマン・ショック以降の急速な落ち込みの反動もあり、11月の輸出数量は1年4ヵ月ぶりに前年比でプラスに転じる可能性もあるだろう。
輸入の内訳は、輸入数量が前年比▲11.7%(9月:同▲10.2%)、輸入価格が前年比▲27.0%(9月:同▲29.8%)であった。
(2009年11月25日「経済・金融フラッシュ」)
このレポートの関連カテゴリ

03-3512-1836
- ・ 1992年:日本生命保険相互会社
・ 1996年:ニッセイ基礎研究所へ
・ 2019年8月より現職
・ 2010年 拓殖大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2012年~ 神奈川大学非常勤講師(日本経済論)
・ 2018年~ 統計委員会専門委員
斎藤 太郎のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2025/09/17 | 貿易統計25年8月-関税引き上げの影響が顕在化し、米国向け自動車輸出が数量ベースで大きく落ち込む | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/09/08 | 2025・2026年度経済見通し-25年4-6月期GDP2次速報後改定 | 斎藤 太郎 | Weekly エコノミスト・レター |
2025/09/01 | 法人企業統計25年4-6月期-トランプ関税の影響で製造業は減益も、非製造業が堅調を維持 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
2025/08/29 | 鉱工業生産25年7月-自動車中心に下振れリスクが高く、7-9月期は減産の可能性 | 斎藤 太郎 | 経済・金融フラッシュ |
新着記事
-
2025年09月18日
不動産投資市場動向(2025年上期)~日本市場の取引額は高水準を維持。グローバル市場は回復基調を辿るも依然低調 -
2025年09月18日
資金循環統計(25年4-6月期)~個人金融資産は2239兆円と過去最高を更新、投信・国債・定期預金への資金流入が目立つ -
2025年09月18日
欧州委員会、Googleに制裁金-オンライン広告サービス市場での支配力濫用 -
2025年09月18日
米住宅着工・許可件数(25年8月)-着工件数(前月比)は減少に転じたほか、市場予想も下回る -
2025年09月17日
ふるさと納税「お得競争」の終焉-ポイント還元の廃止で問われる「地域貢献」と「持続可能な制度」のこれから
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2025年07月01日
News Release
-
2025年06月06日
News Release
-
2025年04月02日
News Release
【貿易統計09年10月~輸出の回復基調が鮮明に】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
貿易統計09年10月~輸出の回復基調が鮮明にのレポート Topへ