- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融政策 >
- 金融政策・市場の動き(12月)~各国実体経済は急速に悪化
2008年12月05日
- 10月分の経済統計が発表され、リーマン破綻以降、国内外の経済活動が急速に悪化していることが示されている。
- 15日発表の12月調査日銀短観の業況判断は規模・業種問わず歴史的な悪化幅となるだろう。売上、収益、設備投資、雇用といった事業計画は大きく下方修正されるなど、景気が急速に悪化したことを短観のいたるところで確認することになりそうだ。
- 次回日銀決定会合では短観を受け、現状の景気認識を「停滞色が強まっている」から下方修正するだろう。景気の現状からすれば追加刺激策が必要だが財政面での動きは従来想定よりもだいぶ遅れそう。年度末までに金融政策は追加緩和策を打ち出すと見る。
- (長期金利)国内長期金利は、米国の長期金利低下に合わせ低下余地を探る展開に。財政再建路線の放棄ともとれる政治の動きがあるが、当面は財政プレミアムよりは、消去法的に国債市場への資金流入が継続せざるをえない。
- (為替)急激な円高リスクが高い状況に変化なし。今後日本でも弱めの経済統計などの発表が相次ぐが市場の関心は米国にある。そのため米国の経済統計の悪化や、ビックスリー、金融機関の決算、再編などのニュースでドル安が加速する展開を予想。
(2008年12月05日「Weekly エコノミスト・レター」)
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
経歴
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
---|---|---|---|
2024/10/21 | 日本はどんなリスクを取るべきか~デジタル・リアルの勝ち筋 | 矢嶋 康次 | 基礎研レポート |
2024/10/08 | お金の流れでみる日本経済 | 矢嶋 康次 | 基礎研マンスリー |
2024/08/07 | 貿易立国で好循環を目指す | 矢嶋 康次 | 基礎研マンスリー |
2024/07/26 | お金の流れでみる日本経済 | 矢嶋 康次 | 研究員の眼 |
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年10月25日
金融システム、特に保険と年金基金のリスクと脆弱性に対する助言等の公表(欧州 2024秋)-EIOPA等の合同報告書の紹介 -
2024年10月25日
米労働市場の緩やかな減速が継続-景気が堅調を維持する中、失業率の大幅上昇は回避へ -
2024年10月25日
副業・兼業で広がるキャリア戦略~会社視点の働き方改革から生き方改革へ~ -
2024年10月24日
24年9月末時点の経過措置適用企業の進捗状況~経過措置の適用は2025年3月から順次終了~ -
2024年10月23日
円安再燃、1ドル160円に逆戻りするリスクは?~マーケット・カルテ11月号
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年07月01日
News Release
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
【金融政策・市場の動き(12月)~各国実体経済は急速に悪化】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
金融政策・市場の動き(12月)~各国実体経済は急速に悪化のレポート Topへ