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- 9月調査短観~大企業製造業DIは5年ぶりマイナスに
2008年10月01日
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- 9月調査日銀短観は大企業製造業DIが5年ぶりにマイナスとなった。過去の経験則からは大企業製造業がマイナスとなると景気後退は確実で、短観からも現在が景気後退局面であることが裏付けられた。
- 設備投資は全規模・全産業で6月調査から0.1%上方修正されたが、9月調査としては極めて弱い。設備に対する判断は2期連続で過剰が不足を上回ってきている。また雇用も製造業で過剰に転じるなど気になる動きが見られる。
- 08年度収益は減益計画で6月調査に比べて下方修正されているが、下期は前年比でプラス計画となっている。現在の国内外の経済・金融状況からすれば下振れリスクが高い。下振れした場合、緩やかな悪化にとどまっている設備や雇用も大きく悪化し、景気後退が「深く、長く」なるリスクが高い。
- 日銀は国際金融の混乱の対応とともに、悪化する国内景気をどう浮上させるかさらに難しい局面に追い込まれている。現状維持を続けるというのが筆者のメインシナリオだが、利下げ圧力、利下げ観測は今後高まることは避けられそうにない。
(2008年10月01日「Weekly エコノミスト・レター」)
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経歴
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
矢嶋 康次のレポート
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