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■目次
1.米国生保の死亡保障ビジネス
2.米国における生命保険加入状況
3.中流層への浸透を図る米国生保
■introduction
米国生保市場は生命保険料収入額で見て、世界最大の生保市場である。欧州の生保市場が貯蓄・投資商品や年金を中心とする市場を形成しているのと異なり、米国生保市場では死亡保障分野の個人生命保険、団体生命保険と年金分野等がバランスよく発展している。
米国生保市場は死亡保障を主たる事業分野として発展してきたわが国生保市場にとっても、参考とすべき点が多い市場であると言えよう。
国民への死亡保障の浸透率に限れば、日本の生保市場は世界でもおそらくトップに位置する市場である。生命保険の保障総額を人口で割った人口1人あたりの生保保障額で見ると、日本は米国の約1.5倍、経済規模としてのGDPに対する保障総額の倍率でも米国を大きく引き離している。
ただし、全国民ではなく生保加入者だけに着目すると米国の進展が目立つ。個人生命保険の1契約あたりの平均保険金額を指標にとると、既存の全契約の平均値では日本の方が大きいが、新契約の保険金額は米国の方が高いという状況がここ何年か続いている。
(2007年10月26日「基礎研マンスリー」)
松岡 博司のレポート
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