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■目次
1.長生きを喜べない現実
2.三つの要因
3.米国の高齢社会を支えるジェロントロジー
4.これからの日本を支える担い手
■introduction
2025年には4人に1人が65歳以上となる急速な超高齢社会の到来を前に、日本社会はその準備に追われている。高齢者の数が増えるだけでなく、85歳以上の高齢者が急増することも超高齢社会の特徴である。「高齢化」の文字が氾濫する世の中では、否応なしに誰もが自分の老後の人生を想像する。しかし、そこに描かれる未来図はどこか「暗い」イメージばかりでないだろうか。
医療の進展と健康増進の取り組みにより、日本人の多くは確実に長生きをする。そのことは世界各国に照らしても喜ばしい、羨ましいことであるにも関わらず、個人にとって必ずしも幸せに直結していない現実がある。長生きを悔やみ、申し訳なく考える高齢者もいる。世の中全体では経済的に豊かで、物質的な需要も十分満たされている社会にいながら、素直に長生きに価値を見い出せない原因は何か。
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生活研究部 上席研究員・ジェロントロジー推進室兼任
前田 展弘 (まえだ のぶひろ)
研究・専門分野
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)、超高齢社会・市場、QOL(Quality of Life)、ライフデザイン
03-3512-1878
- 2004年 :ニッセイ基礎研究所入社
2006~2008年度 :東京大学ジェロントロジー寄付研究部門 協力研究員
2009年度~ :東京大学高齢社会総合研究機構 客員研究員
(2022年度~ :東京大学未来ビジョン研究センター・客員研究員)
2021年度~ :慶応義塾大学ファイナンシャル・ジェロントロジー研究センター・訪問研究員
内閣官房「一億総活躍社会(意見交換会)」招聘(2015年度)
財務省財務総合政策研究所「高齢社会における選択と集中に関する研究会」委員(2013年度)、「企業の投資戦略に関する研究会」招聘(2016年度)
東京都「東京のグランドデザイン検討委員会」招聘(2015年度)
神奈川県「かながわ人生100歳時代ネットワーク/生涯現役マルチライフ推進プロジェクト」代表(2017年度~)
生協総研「2050研究会(2050年未来社会構想)」委員(2013-14、16-18年度)
全労済協会「2025年の生活保障と日本社会の構想研究会」委員(2014-15年度)
一般社団法人未来社会共創センター 理事(全体事業統括担当、2020年度~)
一般社団法人定年後研究所 理事(2018-19年度)
【資格】 高齢社会エキスパート(総合)※特別認定者、MBA 他
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