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■目次
1. 落ち込みから回復した02年の生命保険料
2. 国別に見た生命保険料収入シェア
3. 生命保険市場の成長度
4. 世界最大の生保会社は
■introduction
2001年、世界的に株式市場が低迷する中、世界の生命保険料合計額は対前年で減少した。変額保険・変額年金等の投資型商品が主力商品となっている欧米主要国の生保市場では、株価好調時に資金が生保に流入し、株価が低迷すると資金流入がしぼむという構造となっていることがその背景にあった。しかし02年、株式市場はいまだ落ち着きをとり戻してはいなかったものの、世界の生命保険料は対前年3%増加し、歩みを持ち直した。欧米主要国では、投資型商品は伸び悩んだままであったが年金商品へのニーズが下支えとなった。また、生保市場としては新興市場である中国等の国が大きく伸びた。
一方、90年代には伸び悩みぎみであった世界の損害保険料合計額は、ニューヨークテロなどを受け料率が引き上げられたことを主な原因として、02年は9%増という高成長を記録した。
本稿ではスイス再保険会社の“sigma”が毎年発表しているデータを主な情報源として、世界の生保市場を見る(注1)。同データは統計の連続性がある貴重な資料である。当ニッセイ基礎研REPORTでは、これまでも同データを用いて、00年5月、02年4月、03年4月の各号で関連レポートを掲載させていただいている。なお、同データ上のわが国生命保険料には簡易保険の保険料やJA共済の掛け金等が含まれている。
(2004年03月25日「基礎研マンスリー」)
松岡 博司のレポート
日付 | タイトル | 執筆者 | 媒体 |
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