- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 不動産 >
- REIT(リート) >
- REITは地価反転の起爆剤か
資産デフレの両横綱は、土地と株である。後者は平均株価が1万円を覗くなど反転の兆しがあるが、前者は東京のごく一部の商業地価に下げ止まりが見られるものの、平均では12年連続の下落で、底値も見えない泥沼状態にある。これは、右肩上がりの土地神話が崩壊した今日、需給悪化を反映した結果ともいえるが、より大きな理由は、市場の閉鎖性と不透明さにあるのではなかろうか。
公表されている公示地価・路線価・固定資産税評価額などの土地価格は、いずれも公平性・連続性を重視するあまり速報性を欠き、実勢価格と大きく乖離している。これでは、不良債権処理の遅れとも相俟って、内外から広くリスクマネーを市場に呼び込むことは不可能であろう。
しかし、昨今、「日銀の買いオペ対象に」と提言され、高利回りで人気のあるREIT(不動産投信)は、既存の上場不動産会社と比べると情報開示が格段に充実している。これは、不良債権ビジネスで来襲した黒船がそうであったように、不動産取引市場に風穴を開け、市場全体の透明性向上に役立つことが期待できそうである。
このレポートの関連カテゴリ
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年04月30日
今週のレポート・コラムまとめ【4/23-4/26発行分】 -
2024年04月26日
ドイツの産業空洞化リスク-グローバル化逆回転はドイツへの逆風、日本への追い風か?- -
2024年04月26日
米GDP(24年1-3月期)-前期比年率+1.6%と前期から低下、市場予想の+2.5%も大幅に下回る -
2024年04月26日
滞留するふるさと納税 -
2024年04月26日
EUのDMA関連調査開始決定-GAFAそれぞれの問題を指摘
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【REITは地価反転の起爆剤か】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
REITは地価反転の起爆剤かのレポート Topへ