2000年11月17日

米国経済:貯蓄率マイナスの背景とリスク

山田 剛史

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  1. 米国経済にはソフトランディングの兆しがみられるが、個人消費は依然所得を上回る伸びを示し、家計貯蓄率はマイナスを記録している。貯蓄率の低下は、借入れ制約の緩和による消費者信用の増加と、株高による資産効果が主な要因である。
  2. 貯蓄率マイナスの状況では投資資金をすべて海外に依存し、経常赤字拡大を招いている。このため為替やユーロ経済などの対外要因が、内需減速のリスクに直結している。貯蓄率の短期的な改善は難しく、財務省・FRB は今後もドル高スタンスを維持しよう。

(2000年11月17日「Weekly エコノミスト・レター」)

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