2012年11月19日

長生きには備えと支援が不可欠-長寿リスクは誰が負うのか

総合政策研究部 上席研究員 新美 隆宏

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■見出し

1――はじめに
2――長寿リスクと年金
3――年金制度と長寿リスク
4――潜在的な長寿リスクの影響
5――長寿化に備えるための対応と課題
6――おわりに

■introduction

年金は我々の老後を支える重要な制度であるが、今年はこの年金に関しての様々な動きが見られる。公的年金では、紆余曲折を経て社会保障・税一体改革関連法案が8月に成立した。企業年金では、昨年度後半からのAIJ問題により厚生年金基金が注目を集め、今後の対応についての検討が継続している。また5月には、「退職給付に関する会計基準」などが公表され、今後の企業経営は退職給付会計の改正による影響を受けるだろう。昨今の各種の制度の見直しは、少子高齢化への対応や年金財政の健全化・透明性の確保などを目的としたものとして評価できる。
一方で気になることもある。それは、長寿リスクをどの年金制度が、もしくは誰が負うのかという点である。本レポートでは、長寿リスクとは何か、各年金制度との関係、マクロ面の影響などを分析し、このリスクに対応する上での課題を考えたい。

(2012年11月19日「基礎研レポート」)

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総合政策研究部   上席研究員

新美 隆宏 (にいみ たかひろ)

研究・専門分野
金融・経済政策、企業年金、資産運用・リスク管理

経歴
  • 【職歴】
     1991年 日本生命保険相互会社入社
     1991年 ニッセイ基礎研究所
     1998年 日本生命 資金証券部、運用リスク管理室
     2006年 ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)
     2011年 ニッセイ基礎研究所
     2015年 日本生命 特別勘定運用部、団体年金部
     2025年 ニッセイ基礎研究所(現職)

    【加入団体等】
    ・日本証券アナリスト協会 認定アナリスト

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