2017年12月04日

ブラジル経済の見通し-2017年は3年ぶりのプラス成長と予想。18年は大統領選挙の行方に注目。

経済研究部 研究員   神戸 雄堂

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■要旨

12月1日、ブラジル地理統計院(IBGE)が公表した7-9月期の実質GDP成長率は前期比0.1%増(季節調整値)と、3四半期連続のプラス成長となった。需要項目別では、前期から好調の続く民間消費が牽引するとともに、総固定資本形成が15四半期ぶりのプラス成長に転じた。

ブラジル経済は緩やかに回復しており、2017年は3年ぶりのプラス成長に転じることは確実である。2018年は民間消費が引き続き堅調に推移するとともに、総固定資本形成の回復によって成長ペースが加速すると予想するが、今後ブラジルが継続的に成長していくには、現在テメル政権が推し進めている構造的課題の解消が重要である。その意味では2018年10月に予定されている大統領選挙において、改革志向を引き継ぐ大統領が選出されるかどうかが注目される。

■目次

1――経済概況・見通し
  ・(経済概況)  7-9月期の実質GDP成長率は3四半期連続プラス成長
  ・(今後のポイント)
   18年は成長ペースが加速するも、大統領選挙が今後のブラジルの行方を左右する
2――実体経済の動向
  ・(民間消費) 低インフレによって、堅調に推移。
   今後は改正労働法による労働市場の底上げに期待
  ・(総固定資本形成) 足元では底打ちの兆し。
   18年以降はインフラ投資プログラムの効果に期待
  ・(政府消費) 年金制度改革の行方次第では、景気に水を差す懸念も
  ・(純輸出) 輸出が好調に推移するも、今後は純輸出の寄与度は下落
3――物価・金融政策等の動向
  ・(為替)米国の追加的な金融引締め策も、大きな変動はなし
  ・(物価・金融政策・長期金利)インフレは鈍化し、金融緩和は継続へ
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