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- オーストラリアの4-6月期GDPは前期比0.8%増~景気拡大の世界最長記録を更新~
1 従来の最長記録は前期までのオーストラリアと1982年から2008年までのオランダの103四半期連続。
1.四半期GDP概況(需要側): 内需・外需ともに成長率を押し上げ。
政府消費は、同1.2%増と前期の同1.0%増から改善した。2015年以降、連邦政府に加えて州・地方政府でも、景気の下支えとして運営費を急速に増加させている。
総固定資本形成は、公的部門が牽引し、前期比1.5%増と前期の同0.4%増から改善した。民間部門では、同1.1%減と前期の同1.0%増から悪化した。内訳は、住宅投資が同0.2%増(前期:同3.7%減)と改善したものの、企業設備投資が同2.1%減(前期:同2.6%増)と落ち込んだ。公的部門では、同11.9%増と前期の同2.1%減から改善した。
純輸出は、輸出が同2.7%増、輸入が同1.2%増となった結果、成長率寄与度が0.3%ポイント(前期:同 -0.9%ポイント)と前期から転じて成長率を押し上げた。ただし、通関ベースで見ると、対前期比で輸出は減少し、輸入は増加した結果、貿易収支黒字は減少した。輸出は、コモディティ価格の下落によって非農産物輸出額が大きく減少し、輸出総額を押し下げた。輸入は多くの項目で増加し、輸入総額は増加した。
2.四半期GDP概況(供給側): 全項目でプラス成長。引き続きサービス業が牽引役。
鉱工業は、前期比0.9%増と前期の同0.6%増から改善した。製造業が同1.8%増(前期:同0.9%減)、建設業が1.4%増(前期:同1.3%増)と改善した一方で、鉱業が同0.6%増(前期:同0.8%増)、電気・ガス・水道が同1.4%減(前期:同1.6%増)と悪化した。
GDPの約7割を占めるサービス業は、前期比0.6%増と前期の同0.9%増から悪化した。小売が同1.6%増(前期:同0.6%増)、宿泊・飲食が同2.1%増(前期:同1.6%増)、情報通信が同2.1%増(前期:同0.1%減)、専門・科学・技術サービスが同2.5%増(前期:同1.3%増)、娯楽が同0.6%減(前期:同0.9%減)、その他サービスが同0.3%減(前期:同4.7%減)と改善した一方で、卸売が同1.9%減(前期:同1.2%増)、運輸・郵便・倉庫が同1.5%減(前期:同2.1%増)、金融・保険が同1.4%増(前期:同1.5%増)、不動産・物品賃貸が同0.1%減(前期:同1.6%増)、行政サービスが同1.3%増(前期:同2.1%増)、政府行政・国防が同0.3%減(前期:同0.3%増)、教育・学習支援が同0.3%増(前期:同0.4%増)、医療・福祉が同0.5%増(前期:同1.4%増)と悪化した。
3.2016/17年度GDP概況:外需の伸び悩みによって、前年度比は悪化。一方で内需は堅調。
4.先行きのポイント
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(2017年09月07日「経済・金融フラッシュ」)
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