2013年11月06日

保険契約会計基準は保険会社のprimary pictureを描きうるか~保険契約会計基準の再公開を巡って~

  荻原 邦男

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■要約

◆IASB(国際会計基準審議会)は6月に保険契約会計に関する公開草案を再公開した。1997年に検討が開始されたこのプロジェクトは、2010年7月に公開草案を公表したが、その後に基本的な修正提案が行われたこともあって、今回、再公開となった。10月25日までにコメントを求めていた。

◆今回の再公開では保険契約会計基準の全般にわたる意見を求めるのではなく、下記の主要な点に絞って意見を募集した。
  ○保険期間の途中において、将来の給付・経費等の見積もりに変更が生じた場合の負債評価の取扱い
  ○金利変動による負債評価変動額を純損益ではなくその他の包括利益に計上する取扱い
  ○資産運用の結果に応じて保険給付が変動する保険に関する負債評価の取扱い
  ○保険契約に関する収益及び費用の表示方法
  ○最初の適用時における経過措置

◆当レポートは、これらの概要を紹介したのち、いくつかの論点について私見を述べ、併せて、今後の検討に必要とされる論点について触れたものである。

 (なお、表題は、IASBが概念フレームワークの議論において提示している「純損益は、企業の財務業績の主要な像(primary picture)を伝達するもの」との原則にちなんだものである。)

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(2013年11月06日「基礎研レポート」)

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