2013年02月07日

日本の財政は持続可能か~財政再建に求められる条件とは?

  押久保 直也

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■見出し

1――はじめに
2――日本国債の神話の背景
3――中長期的な財政状況のシミュレーション
4――今後求められる財政再建に必要な経済政策
5――おわりに

■introduction

欧州債務問題を発端に、金融市場において各国の財政状況が非常に注目されており、ここ数年欧州の国債の金利水準に大きな影響を与えている(図表1)。先進国の国債はかつてリスクフリーの安全資産だと考えられていたが、もはや昔の話になりつつある。
では日本はどうか。日本の財政赤字は先進国中最悪の水準となっており、しかも政府総債務の対名目GDP比率が年々高まり、財政状況の悪化に歯止めがかからない状態に直面している(図表2)。近い将来、厳しい日本の財政状況が金融市場において南欧諸国同様に材料視される日が来るかもしれない。


(図表1)欧州の国債の金利水準(10年物)/(図表2)G7諸国の政府総債務の対名目GDP比率


現在、日本国債の金利水準(10年物)は0.7%~0.8%と低位推移にあり、これまで安定的に消化されてきている。厳しい財政状況に直面しているにも拘らず、なぜ日本国債は安定的に消化され、金利(10年物)は1.0%を下回るほどの低水準で推移しているのであろうか。
本レポートでは、まず日本国債が円滑に消化されている要因を日本特有の構造から考察する。次に今後の中長期的な財政状況をシミュレーションし、最終的に日本の財政が持続していくための具体的な施策を提示していく。

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押久保 直也 (おしくぼ なおや)

研究・専門分野
日本経済、財政

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