2012年01月25日

貿易統計11年12月~10-12月期の外需寄与度は前期比▲0.5%程度のマイナスに

経済研究部 経済調査室長   斎藤 太郎

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■見出し

・貿易赤字(季節調整値)の継続期間はリーマン・ショック時を超える
・EU向け輸出の落ち込みが顕著に
・10-12月期の外需寄与度は前期比▲0.5%程度のマイナスに

■introduction

財務省が1月25日に公表した貿易統計によると、11年12月の貿易収支は▲2,051億円と3ヵ月連続の赤字となり、事前の市場予想(QUICK集計:▲1,505億円、当社予想は▲768億円)を若干下回った。輸入は前年比8.1%となり11月の同11.4%から伸びが鈍化したが、円高、海外経済減速の影響から輸出が前年比▲8.0%と3ヵ月連続で減少し、減少幅は11月の同▲4.5%から拡大した。
季節調整済の貿易収支は▲5,676億円の赤字となり、11月の▲5,342億円から赤字幅が若干拡大した。貿易赤字(季節調整値)は9ヵ月連続となり、赤字の継続期間はリーマン・ショック時(08/8~09/3)を超えた。タイの洪水による影響が長期化する可能性は低いと考えられるが、円高、海外経済減速に伴う輸出の低迷はしばらく継続することが見込まれる。一方、輸入は燃料費増加の影響などから高めの伸びを維持するため、11年度中は貿易赤字(季節調整値)が続くことが予想される。
12月までの貿易統計と11月までの国際収支統計の結果を踏まえて、10-12月期の実質GDPベースの財貨・サービスの輸出入を試算すると、輸出は前期比▲2%程度の減少、輸入は前期比1.5%程度の増加となることが見込まれる。この結果、10-12月期の外需寄与度は前期比▲0.5%程度(7-9月期は同0.6%)となり、2四半期ぶりに成長率の押し下げ要因となることが予想される。

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経済研究部   経済調査室長

斎藤 太郎 (さいとう たろう)

研究・専門分野
日本経済、雇用

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