2011年05月09日

米4月雇用者は24.4万人増~3ヵ月連続20万人超も失業率は9%に上昇

土肥原 晋

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■見出し

・民間雇用者は26.8万人増と5年ぶりの大幅増
・4月失業率は9.0%と5ヵ月ぶりに上昇

■introduction

米労働省発表の4月雇用統計は、非農業事業部門の雇用者が前月比24.4万人となり、市場予想(18.5万人)を上回った。また、計+4.6万人の上方改定により2月が同23.5万人、3月が同22.1万人となり3ヵ月連続で20万人を超える増加となった。特に、政府部門を除く民間雇用は同26.8万人増と14ヵ月連続で増加、市場予想(同20.0万人増)を上回る2006年2月(28.6万人増)以来約5年ぶりの大幅増となり、直近3ヵ月の平均では25.3万人増となった(図表1)。
部門別の雇用増減を見ると、4月の民間生産部門は前月比4.4万人、そのうち建設業は0.5万人増に留まるが、製造業は2.9万人(前月2.2万人)、鉱業等では1.0万人の増加を見せた(図表2)。
一方、民間サービス部門の雇用者は22.4万人(前月19.4万人)と前月から増加幅を拡大した。内訳では、小売業が5.7万人増、専門・事業サービス部門が5.1万人増、ホテル・飲食等が4.6万人増、ヘルスケア等が4.2万人増、等の増加が大きかった。なお、専門・事業サービス部門に含まれる人材派遣(Temporary help services)は▲0.2万人と前月(3.4万人増)から減少に転じた。
政府部門は▲2.4万人と減少、ほとんどが州・地方政府での減少(同▲2.2万人)によるもので、政府部門の減少は6ヵ月連続となる。

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