- シンクタンクならニッセイ基礎研究所 >
- 金融・為替 >
- 金融市場・外国為替(通貨・相場) >
- 2月マネー関連~貸出緩やかな増加、ただし先行き下振れリスクは高い
■見出し
・貸出動向:緩やかな増加、ただし先行き下振れリスクは高い
・マネー:投信を通じ広義流動性からマネーサプライへシフト
■introduction
日本銀行が3月10日に公表した貸出・資金吸収動向等によると、2月の総貸出(平残、銀行・信金計)は前年比0.8%(25カ月連続のプラス)と緩やかな増加を続けている。2月についてはM&A関係の貸出や原材料価格高騰による運転資金需要が高まり、先月に比べて貸出の伸びが高まったようだ(図表1、2)。
ただし、先行きについては下振れリスクが高い。貸出先別貸出金(2/29日公表、1月分)を見ると、中小企業向けを中心に法人向けのマイナス傾向が顕著になってきている(図表3) 。原材料価格の高騰に建築基準法・貸金業法の法改正に伴う影響なども重なり、倒産件数も零細・中小企業を中心に増加傾向が続いている(図表4)。中小企業の資金繰りも悪化している中、サーベイ調査にでているように融資姿勢の厳格化の動きがいっそう強まる可能性が高い(図表5,6)。クレジットクランチといった状況に陥るリスクも高い。
なお建築基準法の影響で個人向け住宅ローンの減少も懸念されるが、現段階まで影響はでていないようだ。
このレポートの関連カテゴリ
03-3512-1837
- ・ 1992年 :日本生命保険相互会社
・ 1995年 :ニッセイ基礎研究所へ
・ 2021年から現職
・ 早稲田大学・政治経済学部(2004年度~2006年度・2008年度)、上智大学・経済学部(2006年度~2014年度)非常勤講師を兼務
・ 2015年 参議院予算委員会調査室 客員調査員
公式SNSアカウント
新着レポートを随時お届け!日々の情報収集にぜひご活用ください。
新着記事
-
2024年05月15日
SNSの「なりすましアカウント」に関する一考察 -
2024年05月15日
国内株式の逆張り投資は健在~2024年4月の投信動向~ -
2024年05月15日
Investors Trading Trends in Japanese Stock Market:An Analysis for April 2024 -
2024年05月15日
英国雇用関連統計(24年4月)-賃金上昇圧力は根強い -
2024年05月14日
インド消費者物価(24年4月)~4月のCPI上昇率は僅かに低下、11カ月ぶりの水準に
レポート紹介
-
研究領域
-
経済
-
金融・為替
-
資産運用・資産形成
-
年金
-
社会保障制度
-
保険
-
不動産
-
経営・ビジネス
-
暮らし
-
ジェロントロジー(高齢社会総合研究)
-
医療・介護・健康・ヘルスケア
-
政策提言
-
-
注目テーマ・キーワード
-
統計・指標・重要イベント
-
媒体
- アクセスランキング
お知らせ
-
2024年04月02日
News Release
-
2024年02月19日
News Release
-
2023年07月03日
News Release
【2月マネー関連~貸出緩やかな増加、ただし先行き下振れリスクは高い】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。
2月マネー関連~貸出緩やかな増加、ただし先行き下振れリスクは高いのレポート Topへ