2005年12月01日

悩ましいオルタナティブ導入戦略

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プロ野球では千葉ロッテがアジアチャンピオンになった。米国から監督を招聘し、日替わり打順など新たな戦略で勝利を手にした。一方セ・リーグ覇者の阪神は、不動のオーダーでシーズンを戦い、日本シリーズで明暗は分かれたが、いずれも自分のスタイルを確立し、長いシーズンを勝ち抜いた。
年金運用の世界ではオルタナティブという新しい商品が注目を集めている。その一方で、これまで様々な理論や経験が蓄積されてきた伝統的資産もある。分散投資とリターン向上を狙って、新しい商品を導入すべきか否か、多くの基金にとっては悩ましい。
言うまでもないが、資産運用に必勝法はない。納得いく戦略を、期待リターンやリスクをじっくりと比較考量しながら選択することが肝要である。その際、基金の置かれた状況を検討することは特に重要である。
海外で、あるいは先行者が、成功しているからといって、そのままわが国の基金の運用に当てはまるわけではない。自身の財政状況や今後の資産負債総合管理(ALM)を十分に踏まえた上で、結論を出す必要があるだろう。

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【悩ましいオルタナティブ導入戦略】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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