1999年08月01日

情報化投資の現状と今後の課題

  小本 恵照

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■要旨

(1)1990年代に入り、わが国の情報化投資も活発化してきている。1997年の情報化投資は、11兆円(平成2年の実質価格)、設備投資全体の12%を占めている。
(2)産業別に情報化投資をみると、非製造業、その中でも通信業と金融業で活発な投資が行われている(この2産業で情報化投資の約半分を占める。)。製造業では電気機械の投資が大きい。
(3)情報化投資が活発化してきている理由としては、急速な技術進歩に伴う相対価格の低下とともに、コンピュータと通信の融合によるネットワーク化の影響が大きい。ネットワーク化は、ネットワーク経済性という特徴を持ち、ニュービジネスの創出にも寄与する。
(4)情報化投資と生産性上昇率の関係では、非製造業では明確な関連が観察されないが、製造業では、情報化投資が生産性上昇率を高めている可能性が大きい。
(5)日米の情報化投資格差は依然として大きい。情報化投資の重要性が高まる中で、情報リテラシーの向上とニュービジネスの創出が求められる。

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