2024年12月17日

黒龍江省の会社員向け年金の積立残高がプラスとなったのはなぜか

保険研究部 主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任 片山 ゆき

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■要旨

中国の黒龍江省はこれまで6年にわたり都市職工年金の積立金残高のマイナスが続いていた。それでも年金が給付され、2023年に積立金残高がプラスに転じたのはなぜか。年金給付がどのように確保され、地方政府間の財源移転がどのように奏功していたのかを読み解く。

■目次

1――黒龍江省の都市職工年金の積立残高がプラスに回復
2――積立金の余裕度を示す「積立度合」は全体的に低下傾向。ただし、2022年、2023年は積立
  度合、年金扶養比率とも若干回復
3――2016年以降マイナスであった黒龍江省の積立残高がプラスに。2018年以降実施されている
  地域間の財源移転が奏功か

(2024年12月17日「保険・年金フォーカス」)

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保険研究部   主任研究員・ヘルスケアリサーチセンター兼任

片山 ゆき (かたやま ゆき)

研究・専門分野
中国の社会保障制度・民間保険

経歴
  • 【職歴】
     2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
     (2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
     ・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
     (2019~2020年度・2023年度~)
     ・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
     ・千葉大学客員教授(2024年度~)
     ・千葉大学客員准教授(2023年度) 【加入団体等】
     日本保険学会、社会政策学会、他
     博士(学術)

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