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- 中国の公的年金制度-ILOによる評価と課題
2023年11月08日
■要旨
2022年12月、ILOは中国の老後保障体系について評価、今後の課題に関するレポートを発表した。本稿ではその中でも公的年金制度の普及・加入状況、給付の十分性について概観する。
■目次
1――中国では、「3本の柱」を制度理念とする多層的な老後保障体系を構築。現行制度に移行する
際には世界銀行や国際労働機関(ILO)など国際機関の提言を参照。
2――ILOは中国における制度の普及スピードを評価。一方、保険料一括納付制度や保険料を算定
算定する上での下限の設定など、長年にわたる制度の構造問題も指摘。
3――給付の十分性について、都市・農村住民年金の平均受給額は生活保護基準以下として問題視
しつつも、都市職工年金は国際的にみて最低基準の給付は確保していると一定評価。
2022年12月、ILOは中国の老後保障体系について評価、今後の課題に関するレポートを発表した。本稿ではその中でも公的年金制度の普及・加入状況、給付の十分性について概観する。
■目次
1――中国では、「3本の柱」を制度理念とする多層的な老後保障体系を構築。現行制度に移行する
際には世界銀行や国際労働機関(ILO)など国際機関の提言を参照。
2――ILOは中国における制度の普及スピードを評価。一方、保険料一括納付制度や保険料を算定
算定する上での下限の設定など、長年にわたる制度の構造問題も指摘。
3――給付の十分性について、都市・農村住民年金の平均受給額は生活保護基準以下として問題視
しつつも、都市職工年金は国際的にみて最低基準の給付は確保していると一定評価。
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03-3512-1784
経歴
- 【職歴】
2005年 ニッセイ基礎研究所(2022年7月より現職)
(2023年 東京外国語大学大学院総合国際学研究科博士後期課程修了) 【社外委員等】
・日本経済団体連合会21世紀政策研究所研究委員
(2019年度・2020年度・2023年度)
・生命保険経営学会 編集委員・海外ニュース委員
・千葉大学客員准教授(2023年度~) 【加入団体等】
日本保険学会、社会政策学会、他
博士(学術)
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