2023年08月25日

自然災害をカバーする保険の普及にむけた方策の検討(欧州)-EIOPAのスタッフペーパーの公表

保険研究部 主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任 安井 義浩

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■要旨

2023年7月5日、EIOPAは、自然災害による損害を補償する保険がなぜ普及しないか、どうすれば普及させられるかについての、検討文書を公表した。欧州においては自然災害保険の利用は低く、全損失の4分の1しかカバーされていないと言われている。そうした中で、自然災害リスクや金融・保険の重要性について消費者の認識をいっそう高め、標準的な保険商品設計を行い、適正な保険料水準で保険を提供することなど、対応方向を提示している。

■目次

1――保険ギャップの解消にむけた検討(欧州)
2――消費者側にある障壁
  1|収入、財務状況
  2|保険の重要性が認識されていないこと
  3|金融リテラシー、保険の知識の欠如
  4|自分自身あるいは周りの人の否定的な経験
  5|消費者側のリスクの認識の欠如または誤り
  6|国の介入に対する高い期待
  7|保険の加入プロセスの複雑さの問題
3――自然災害保険の一層の普及のための方向性
4――今後のスケジュール
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保険研究部   主任研究員 年金総合リサーチセンター・気候変動リサーチセンター兼任

安井 義浩 (やすい よしひろ)

研究・専門分野
保険会計・計理、共済計理人・コンサルティング業務

経歴
  • 【職歴】
     1987年 日本生命保険相互会社入社
     ・主計部、財務企画部、調査部、ニッセイ同和損害保険(現 あいおいニッセイ同和損害保険)(2007年‐2010年)を経て
     2012年 ニッセイ基礎研究所

    【加入団体等】
     ・日本アクチュアリー会 正会員
     ・日本証券アナリスト協会 検定会員

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【自然災害をカバーする保険の普及にむけた方策の検討(欧州)-EIOPAのスタッフペーパーの公表】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

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