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- 日本の10歳代女性における月経に伴う諸症状に関する実態調査(2)-月経随伴症状「下腹部痛」「眠気」「イライラ」と、PMS症状「イライラ」「食欲亢進」は、全体の6割近くが日常生活に影響あり-
日本の10歳代女性における月経に伴う諸症状に関する実態調査(2)-月経随伴症状「下腹部痛」「眠気」「イライラ」と、PMS症状「イライラ」「食欲亢進」は、全体の6割近くが日常生活に影響あり-

生活研究部 研究員・ジェロントロジー推進室・ヘルスケアリサーチセンター 兼任 乾 愛
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本調査は、日本の10歳代女性における月経随伴症候群の実態を明らかにすることを目的に、インターネット調査を実施し、440名より回答を得たデータを統計学的に分析した結果を示すものである。
本稿では、日常生活困難感との関連性を明らかにするため、428名を統計学的に分析した結果、月経の有無及び月経周期別における日常生活への影響は、統計学的な有意差は認められなかったものの、月経随伴症状の「下腹部痛」、「眠気」、「イライラする」の上位3項目と、PMS症状の上位3項目のうち、「イライラする」と「食欲亢進」については、日常生活への影響度が非常に高いとの結果が明らかになった。
本稿では、日本の10歳代における月経随伴症状に関する日常生活への影響を日常生活困難感との関連性を統計学的に検証した結果を示した。次回の第3稿では、月経随伴症状における日常生活困難感と、睡眠やBMI、生活習慣との関連性を解析した結果を示す予定である。
■目次
1――はじめに
2――分析方法
3――日本の10歳代女性における日常生活困難感
4――日常生活困難感と月経有無及び月経周期との関連性
5――日常生活困難感と月経随伴症状(上位3項目)との関連性
6――日常生活困難感と月経前症候群(PMS)との関連性
7――まとめ
(2023年03月07日「基礎研レポート」)
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03-3512-1847
- 【職歴】
2012年 東大阪市入庁(保健師)
2018年 大阪市立大学大学院 看護学研究科 公衆衛生看護学専攻 前期博士課程修了(看護学修士)
2019年 ニッセイ基礎研究所 入社
・大阪市立大学(現:大阪公立大学)研究員(2019年~)
・東京医科歯科大学(現:東京科学大学)非常勤講師(2023年~)
・文京区子ども子育て会議委員(2024年~)
【資格】
看護師・保健師・養護教諭一種・第一種衛生管理者
【加入団体等】
日本公衆衛生学会・日本公衆衛生看護学会・日本疫学会
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