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どんな人が年賀状を出しているのか?-男女、年齢層、地域別、年賀状を出した人の割合 (2020~2022)

保険研究部 准主任研究員 岩﨑 敬子
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1――はじめに
1 JIJI.COM (2022/12/15) https://www.jiji.com/jc/article?k=2022121500148&g=soc (2020/12/15アクセス)
2――調査の概要
2 会社などに雇用されている人、もしくは公務員
3 株式会社クロスマーケティングのモニター会員
4 2020年、2021年、2022年被用者の働き方と健康に関する調査
5 具体的には、「今年の年賀ハガキはいつ投函しましたか(一番早く投函した時期を教えてください)」という質問が含まれている。回答者は、(1)12月25日以前にハガキを投函 (2)12月26日~31日にハガキを投函 (3)1月1日~1月7日にハガキを投函 (4)1月8日以降にハガキを投函 (5)ハガキ以外の方法で出した (6)喪中だった(7)喪中ではないが出していない、のいずれかを選択。(本稿では、(1)~(4)を選択した人を年賀ハガキを出した人としている。)
3――男女別年賀状を出した人の割合の変化
男女別に見ると、2020年から2022年にかけて、男女ともに年賀ハガキを出した人の割合が減少傾向であることが分かる。男女の間での大きな差は見られないが、後の項で紹介するプロビットモデルの推定結果6からは、地域や年齢層といった要因をコントロールすると、2020年と2021年では、統計的有意に女性の方が年賀状を出した傾向が見られた(有意水準1%未満)。
6 プロビットモデルは、被説明変数が0か1の値しかとらないダミー変数の場合の推定に適したモデル。
詳細は以下の書籍参照:山本 勲 (2015)『実証分析のための計量経済学』中央経済社
4――年齢層別年賀状を出した人の割合の変化
6――プロビットモデルの推定結果
このプロビットモデルの推定結果からは、どの年の調査でも年齢層が高いほど年賀ハガキを出した人の割合が大きい傾向が確認できる。また、2020年と2021年の調査からは、地域や年代の影響を一定にした上では、男性よりも女性の方が年賀ハガキを出した傾向があることが確認された(有意水準1%未満)。また、2020年と2021年の調査からは、性別や年齢の影響を一定にした上でも、関東地方に比べて、中部地方や近畿地方在住者の方が年賀ハガキを出した傾向があることが確認できる(有意水準5%未満)。さらに、2021年と2022年の調査からは、関東地方に比べて、九州・沖縄地方在住者の方が年賀ハガキを出した人の割合が小さい傾向があることが確認できる(有意水準5%未満)。
7――おわりに
(2022年12月23日「基礎研レポート」)

03-3512-1882
- 【職歴】
2010年 株式会社 三井住友銀行
2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
2021年7月より現職
【加入団体等】
日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
博士(国際貢献、東京大学)
2022年 東北学院大学非常勤講師
2020年 茨城大学非常勤講師
岩﨑 敬子のレポート
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