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“プレコンセプションケア”とは? (2)-WHOは、生涯の健康に影響する思春期の健康課題を背景に提唱-
生活研究部 研究員・ジェロントロジー推進室・ヘルスケアリサーチセンター 兼任 乾 愛
本稿では、“プレコンセプションケア”を提唱したWHOの内容を概説した結果、先進国や発展途上国を問わず、様々な健康リスク要因が頻発している実態を受けて、生涯の健康に影響を与えうる思春期時期から適切な保健介入をすることを目的に提唱されていたことが特徴的であると分かった。
また、それらを提唱するに至る背景としては、発展途上国での新規HIV感染症の罹患率の高さや、先進国での飲酒や薬物乱用、対人暴力などの健康リスク要因があることが推察された。
次回は、これらCDC及びWHOのプレコンセプションケア提唱の特徴や背景要因について比較しながら、日本の特徴を探り、日本においてプレコンセプションケアを提唱する意義について検証する。
■目次
1――はじめに
2――WHOが提唱する“プレコンセプションケア”
3――“プレコンセプションケア”提唱に至る国際的な健康課題
1|国際的な性感染症のひとつであるHIV感染は、拡大縮小に顕著な差
2|対人暴力に関する容認度は、女性において高い傾向
3|10歳代の飲酒やマリファナ使用率は、高所得国において顕著に高い
4――まとめ
(2022年10月24日「基礎研レター」)
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03-3512-1847
- 【職歴】
2012年 東大阪市 入庁(保健師)
2018年 大阪市立大学大学院 看護学研究科 公衆衛生看護学専攻 前期博士課程修了
(看護学修士)
2019年 ニッセイ基礎研究所 入社
2019年~大阪市立大学大学院 看護学研究科 研究員(現:大阪公立大学 研究員)
【資格】
看護師・保健師・養護教諭一種・第一種衛生管理者
【加入団体等】
日本公衆衛生学会・日本公衆衛生看護学会・日本疫学会
乾 愛のレポート
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