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夏は年々暑くなっているのか?~高まる熱中症のリスクを踏まえた夏の過ごし方の見直しの必要性

山下 大輔
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1――はじめに
2――年々暑くなる日本の夏


では、次に気温が高い日の日数を確認しよう。1日の最高気温が30℃以上の日は真夏日、35℃以上の日は猛暑日と呼ばれる。東京と大阪の2021年までの真夏日、猛暑日、熱帯夜の年間日数の推移を以下のグラフで示した。まず、真夏日の年間日数は、年による変動は大きいものの、緩やかに増加している。また、猛暑日の年間日数は1990年代以降で顕著に多くなっている。また、熱帯夜(本来、熱帯夜とは、夜間の最低気温が25℃以上のことを指すが、ここでは日最低気温25℃以上の日数を熱帯夜日数としている)の年間の日数も明確な増加傾向にある。このように気温が非常に高くなる日が増加し、また、気温が下がりにくい日も増加する傾向にある。
1 各年の平均気温と1990年から2020年の30年平均値(基準値)との差
2 15地点は、網走,根室,寿都(すっつ),山形,石巻,伏木(高岡市),飯田,銚子,境,浜田,彦根,宮崎,多度津,名瀬,石垣島。平均気温偏差の算出方法は気象庁ウェブサイト(https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/temp/clc_jpn.html)参照。
3 空気中の同じ水蒸気量であっても気温により変化する相対湿度は、蒸し暑さを捉えきれていない可能性がある。
3――高まる熱中症のリスク
(2022年09月13日「基礎研レター」)
山下 大輔
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