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老後資金準備の実態-老後までに準備が必要と考える金額、老後のための貯蓄や投資に1年間で拠出する必要があると考える金額と、実際の拠出額
基礎研REPORT(冊子版)3月号[vol.300]

保険研究部 准主任研究員 岩﨑 敬子
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1―はじめに
2―調査概要
*1 マイボイスコム株式会社のモニター会員
3―老後までに準備する必要があると考える金額
*2 図1に示した分布や平均値は、調査の回答のすべてを使い、こうした最小値や最大値を除外しないで計算したものである。参考に、上位下位各5%の回答を除外した場合の平均値(5%トリム平均)は、有配偶者全体では2887万円(n=1307)、独身者全体では2501万円(n=1036)である。
4―老後のために準備する必要があると考える金額
*3 図2に示した分布や平均値は、調査の回答のすべてを使い、こうした最小値や最大値を除外しないで計算したものである。参考に、上位下位各5%の回答を除外した場合の平均値(5%トリム平均)は、有配偶者全体では143万円(n=1307)独身者全体では113万円(n=1036)である。
5―老後のための貯蓄や投資に現在1年間で拠出している金額
*4 図3に示した分布や平均値は、調査の回答のすべてを使い、こうした最小値や最大値を除外しないで計算したものである。参考に、上位下位各5%の回答を除外した場合の平均値(5%トリム平均)は、有配偶者全体で74万円(n=1307)、独身者全体で47万円(n=1036)である。
6―おわりに
老後のための貯蓄や投資に必要と考える金額を実際に拠出できない理由としては、主に経済的な理由が考えられるが、その他にも、老後準備がついつい後回しにされてしまう傾向などの要因が考えられるかもしれない。こうした要因が今後検証されていくことで、人々がより安心して暮らすことができる社会の構築につながっていくことが期待される*5。
*5 本稿の本文で示した、老後のために準備する必要があると考える金額、老後のための貯蓄や投資に1年間で拠出する必要があると考える金額、老後のための貯蓄や投資に現在拠出している金額の平均値は、最大値として記載したような大きな値の回答についてもサンプルからの除外等は行わずに、回答をそのまま集計した結果を掲載している。(注釈には参考として、上位下位各5%を除外したトリム平均を掲載。)これらの回答の分布は、左に傾いた分布であるため、これらの平均値は、中央値より大きい数値になっていることに、注意が必要である。
また、本調査は日本の住民全体からランダムサンプリングによって選ばれた人々を対象に行ったわけではなく、マイボイスコム株式会社のモニター会員を対象に実施したWeb調査であり、日本の住民全体の傾向とは異なる可能性がある点に注意が必要である。
(2022年03月08日「基礎研マンスリー」)
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03-3512-1882
- 【職歴】
2010年 株式会社 三井住友銀行
2015年 独立行政法人日本学術振興会 特別研究員
2018年 ニッセイ基礎研究所 研究員
2021年7月より現職
【加入団体等】
日本経済学会、行動経済学会、人間の安全保障学会
博士(国際貢献、東京大学)
2022年 東北学院大学非常勤講師
2020年 茨城大学非常勤講師
岩﨑 敬子のレポート
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