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- 老後資金の取り崩し再考-生存中の資産枯渇回避を優先する
2021年04月28日
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■要旨
リスク・リターンの効率性を考慮すると、資産形成においては分散投資が有効である。ここで言うリスクは年など単位期間当たりの収益率のばらつきであり、リターンは期間収益率の平均と考えてよい。近年、資産寿命を延ばすために退職後も資産運用を継続する傾向があるが、資産形成段階だけでなく資産取り崩し段階においても分散投資が有効だろうか?当レポートでは、限られた資産を計画的に取り崩しつつ、生存中の資産枯渇の回避を目指す人を想定し、生存中に資産が枯渇する可能性をリスクと定義し、資産運用を継続することで毎年利用可能な金額(毎年の取り崩し額)をリターンと定義することで、退職後の資産運用と資産の取崩しについて再考してみたい。
■目次
1――はじめに
2――生活水準の維持には物価変動の影響も勘案すべきである
3――退職後も資産運用を継続するという選択肢
4――投資対象国を広げるという選択肢
5――当面の生活用資金と投資用資金に分割するという選択肢
6――より売却タイミングを計るにはどうしたらいいか
7――まとめ
リスク・リターンの効率性を考慮すると、資産形成においては分散投資が有効である。ここで言うリスクは年など単位期間当たりの収益率のばらつきであり、リターンは期間収益率の平均と考えてよい。近年、資産寿命を延ばすために退職後も資産運用を継続する傾向があるが、資産形成段階だけでなく資産取り崩し段階においても分散投資が有効だろうか?当レポートでは、限られた資産を計画的に取り崩しつつ、生存中の資産枯渇の回避を目指す人を想定し、生存中に資産が枯渇する可能性をリスクと定義し、資産運用を継続することで毎年利用可能な金額(毎年の取り崩し額)をリターンと定義することで、退職後の資産運用と資産の取崩しについて再考してみたい。
■目次
1――はじめに
2――生活水準の維持には物価変動の影響も勘案すべきである
3――退職後も資産運用を継続するという選択肢
4――投資対象国を広げるという選択肢
5――当面の生活用資金と投資用資金に分割するという選択肢
6――より売却タイミングを計るにはどうしたらいいか
7――まとめ
(2021年04月28日「基礎研レポート」)
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03-3512-1851
経歴
- 【職歴】
1999年 日本生命保険相互会社入社
2006年 ニッセイ基礎研究所へ
2017年4月より現職
【加入団体等】
・日本証券アナリスト協会検定会員
高岡 和佳子のレポート
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