2021年04月02日

出入国規制と外国人労働者-過去最高も、就労政策には課題も

総合政策研究部 准主任研究員 鈴木 智也

文字サイズ

■要旨

今般のコロナ禍では、水際対策として導入された「出入国制限措置」が、外国人労働者に大きな影響を及ぼした。雇用情勢の悪化を受けて職を失うだけでなく、母国に帰国することもできず苦境に陥り、生活苦からトラブルを引き起こす事例も報告されている。

出入国制限措置は、感染状況に合わせて段階的に緩和されて来たものの、問題解消につながる仕組みとして、期待される効果を十分に発揮して来たかには疑問の余地もある。

本稿では、外国人労働者の現状を整理したうえで、出入国制限措置の実態を明らかにし、コロナ禍で見えてきた外国人就労政策の課題について考察する。

■目次

1――外国人就労は、コロナ禍でも過去最多を更新
2――コロナ禍における外国人就労
  1|水際対策としての出入国制限措置
  2|国際的な人の往来再開に向けた段階的措置
  3|緩和措置による外国人労働者受け入れの実態
3――コロナ禍で明らかになった外国人就労政策の課題
4――おわりに
Xでシェアする Facebookでシェアする

総合政策研究部   准主任研究員

鈴木 智也 (すずき ともや)

研究・専門分野
日本経済・金融

公式SNSアカウント

新着レポートを随時お届け!
日々の情報収集にぜひご活用ください。

週間アクセスランキング

レポート紹介

【出入国規制と外国人労働者-過去最高も、就労政策には課題も】【シンクタンク】ニッセイ基礎研究所は、保険・年金・社会保障、経済・金融・不動産、暮らし・高齢社会、経営・ビジネスなどの各専門領域の研究員を抱え、様々な情報提供を行っています。

出入国規制と外国人労働者-過去最高も、就労政策には課題ものレポート Topへ